県内レンタカー１０年で台数４倍

２００６年度末のレンタカー台数は１０年前の約４倍に当たる２万１４５９台となり、利用者のほとんどを占める入域観光客の増加率を大幅に上回った。

同研究所は団体から個人旅行への移行やリピーターの増加などによる需要増を背景に、大手事業者が大幅に増車したことが要因と分析している。

調査を担当した伊佐昭彦上席研究員は「県内レンタカー市場は単純計算で約２００億円規模に上る。競争激化の中、稼働率や単価もここ数年安定しているが、供給過多の傾向もうかがえる」と指摘した。

県内のレンタカー台数は０６年度末までの３年間で１・８倍に急増。事業者数も規制緩和で新規参入業者が増加。１９９６年度末で８２社だったが、２００６度末は３倍近い２３２社（本島内に本社のある事業者のうち離島地区の営業所を除く）に増えた。

１９９６年のレンタカー台数と入域観光客をそれぞれ１００とした場合、２００６年のレンタカー台数は４０５で、入域観光客の１６３を大幅に上回る伸び率となった。

同研究所は「レンタカー付きのフリープラン型パッケージ旅行が増加し、これに呼応して旅行業者と取引の多い大手レンタカー事業者が大幅に車両を増やしている」と指摘。「ネットでの情報入手や予約が容易になった上、観光客のリピーター率が上昇しレンタカー利用の割合が高くなった」と説明した。